キャッシングリボ払いは過払い金の可能性が高い2つの理由

払いすぎたあなたのお金を取り戻す「過払い金返還請求」ですが、実はクレジットカードのキャッシングでお金を借り入れをして、リボ払い（リボルビング払い）で返済した場合にも過払い金が発生している可能性があります。

ここでは、クレジットカードのリボ払いで過払い金が発生する理由と、後半には借金地獄の入り口となるリボ払いの恐ろしい仕組みについてわかりやすく解説しています。

１．クレジットカードの使用方法と返済方法

まずは、わかっているようで勘違いしている方も多い、クレジットカードの使用方法と支払い方法を整理してみましょう。

１－１．使用方法

クレジットカードの使用には「ショッピング」と「キャッシング」の2つの機能があります。「ショッピング」とは買い物をするときに現金の代わりに支払う機能です。「キャッシング」とは現金を借りることができる機能です。

クレジットカードの明細書に書いてある「ショッピング枠○○万円、キャッシング枠○○万円」がそれに当たります。

１－２．返済方法

クレジットカードの返済方法は「1回払い」「分割払い」「リボルビング払い」などがあり、「1回」「分割」はその名の通り、1回で支払うか、数回に分けて支払いをします。一方「リボ払い」とは、5,000～30,000円程度の毎月決まった額を返済していく仕組みです。

２．過払いの可能性があるキャッシングリボとは？

キャッシングリボとは、「クレジットカードで現金を借り入れ（キャッシング）して、毎月一定の決まった額を返済（リボ払い）」する方法です。このキャッシングリボ払いが過払いの可能性が高いのですが、理由は2つあります。

• 理由① ショッピングは「手数料」、キャッシングは「利息」になる
• 理由② リボ払いは、違法なグレーゾーン金利が多かった

２－１．使用方法で扱いが違う「利息と手数料」

キャッシングで借り入れすると利息が付きます。しかしショッピングの場合は法律上、利息ではなく「手数料」という扱いになります。

過払い金とは払い過ぎた「利息」のことをいいます。つまり、同じクレジットカードでもキャッシングは利息なので過払い金の対象になりますが、ショッピングは手数料なので過払い金には当たりません。

２－２．支払方法で違う利率

一般的に分割払いよりもリボ払いの利率が高く設定されています。20％を超える違法な金利に罰則が無い時代には、多くのリボ払いは過払いになるグレーゾーン金利で貸し付けが行われていました。そのため、分割払いよりリボ払いの方が圧倒的に過払い金が発生している可能性が高いのです。

３．リボ払いで返済できずに借金地獄になる理由

一見すると、それほど違わない印象を受ける「分割払い」と「リボ払い」ですが、ここに大きな恐怖が存在しています。さてここからは、リボ払いの恐ろしい借金地獄の仕組みをご紹介します。

３－１．分割払いの仕組み

分割払いは、借りた金額を何回かに分けて返済する仕組みです。30万円を10回払いで借りたなら、毎月の返済は3万円+利息になります。分割回数を減らすと月の返済額は高くなり、分割回数を増やせば月の返済額は高くなります。

３－２．リボ払いの仕組み

一方のリボ払いは、借り入れ額に関係なく返済額を1万円と設定すれば、利息も含め完済するまで毎月1万円を返し続ける仕組みです。毎月の支払い額が変動せず低額ですむので計画しやすいですが、完済までの返済回数は把握しにくくなっています。

３－３．リボ払いは諸刃の剣

リボ払い最大のメリットは、いくらお金を借りても月々の返済は一定額であることです。10万円借りても、50万円借りても返済は5,000～30,000円で自分の好きなようにある程度設定できます。

裏を返せば、いくら高額な借り入れをしても返済額が少ないので借りてる感覚がマヒしてしまうということです。この程度ならと数万円の借り入れを何度も繰り返し、気が付かないうちに借金は膨れ上がってしまいます。さらに、返済額が少ないのでいつまで経っても完済できません。

この大きな落とし穴に気づかず借金地獄から抜け出せなくなっている方がたくさんいます。

４．まとめ

過払い金返還請求の時効は最終取引日より10年です。時効を迎えてしまうと、あなたの払い過ぎたお金を取り戻すことは不可能になります。少しでも思い当たる節があるならば、無料で過払い金の確認ができる弁護士に無料相談することをオススメします。

また、リボ払いは賢く利用できるのであれば非常に便利です。ただ、正しい知識無しに安易に手を出して借金ののめり込む人が後を絶ちません。人間は慣れると恐怖を忘れてしまう動物です。よって当サイトでは絶対にオススメできません。