審査で落ちる8つのパターン

「ローンが組めない…なんで?」

ローンやクレジットカードの審査落ち。なぜ?と思っても理由は教えてもらえません。

これでは何度申し込んでも同じ結果になってしまいますよね。

ここでは「ローンが組めない理由8つと解決法」を解説します。

適切な借り入れのお役に立てば幸いです。

1. 信用情報に問題があるケース3つ

信用情報には、本人情報や契約内容、返済状況など信用取引に関する情報が登録されています。※詳しくは信用情報の登録内容と期間をご覧ください。

信用情報に金融トラブルなどの問題があると、どこの金融機関に申し込んでも審査に落ちるケースがあります。

1-1. トータルの借り入れが多い

貸金業法には「年収の1/3までしかお金を貸してはいけない」という総量規制があります。

返済できなくなる人を減らすための規制で、そのラインに近い人は審査で落とされます。

貸金業法が適応されない銀行も2017年11月頃から年収の1/3を超える貸し付けを自主規制しています。

また、マイカーローンや住宅ローンなどの目的ローンは総量規制から除外されますが、現在の借入額が多すぎると返済が滞る可能性大と判断されます。

収入を増やすのは簡単ではないので、まず借金の総額を減らすことが優先です。

すでに返済が厳しい状況でおまとめローンを検討中の人は「借金の一本化はメリットゼロ!?」もご覧ください。

1-2. ブラックリストに載っている

信用情報に「異動」がある、いわゆるブラックリストに載っている人は即審査落ちです。

異動情報(ブラックリスト)
延滞遅延 返済日を過ぎても入金がない場合
債務整理 任意整理個人再生自己破産した場合
代位弁済 本人に代わり保証会社や連帯保証人が返済した場合
強制解約 強制解約を受けた場合

対処法は異動情報が消えるまで待つしかありません。信用情報が回復するまでの期間

「ブラックでもOK」「審査なし、無職でも即日融資」などとうたっている業者は、闇金や違法業者です。絶対に手を出してはいけません。
※詳しくは「闇金と知らずに借金する人が増加傾向!違法業者の手口と対処法

1-3. 信用情報に取引履歴がない

信用情報の取引履歴を「クレジットヒストリー」、クレジットヒストリーがない人を「スーパーホワイト」と言います。

特に30代40代のスーパーホワイトは「過去に金融事故を起こしクレヒスがないのでは?」と疑われ、審査に通りにくいです。

  1. スーパーホワイト
  2. どんな人かわからない
  3. 信用できない
  4. 審査落ち

「スーパーホワイト=即アウト」ではありませんが、ブラックの人が養子縁組をして別人に見せかけるケースもあるので金融機関によってはシビアに判断しています。

審査が甘いとされる楽天カードや携帯電話の本体分割払いなどで、クレヒスを2年ほど積み重ねるとローンを組みやすくなります。

2. 申し込みに問題があるケース5つ

申込書の書き方や申込先の選び方でローンが組めないケースもあります。

この場合、別のローン会社に申し込んだり、借入額を減らしたりすると審査通過しやすくなります。

2-1. 申込書の記入ミス、不備、ウソを記載

意外ですが、これが審査に落ちる最も多い原因。

空欄が多すぎたり、字が汚すぎて読めないという理由でダメになるケースもあるようです。

勤続年数や年収の水増しは信用情報を確認されればすぐにバレるので絶対NG。

悪意が無くても住所や電話番号が間違っていると審査は通りません。

借入状況を記入する欄があれば、現在借金がある人は包み隠さず記入してください。

2-2. スコアリングの点数を満たしていない

申込者の属性(年収、勤続年数、住居形態、家族構成、etc)ごとに点数付けするスコアリングの合計点が低いと審査落ちします。

(例)属性:職業
70点 公務員、医師、弁護士
40点 会社員、専業主婦、学生
10点 契約社員、自営業、アルバイト、パート
5点 無職

※職業の分け方と点数はイメージ。採点方法は金融機関によって異なります。

職業の属性は「収入と雇用の安定性」という基準で、収入に波がある「自営業」より、安定の職業「公務員」の方が高スコアになります。

他の属性も下記のような蓄積データをもとに返済能力と信用性を数値化して判断されます。

  • 勤続年数が5年以下は仕事を辞める確率が高い
  • 家族と同居と比べ、一人暮らしは返済が遅れがち
  • 持ち家があれば夜逃げの可能性は低い
  • 既婚者は家族を養っているので信用度が高い

配点が高い属性は「職業、勤続年数、年収、配偶者」です。

結婚や転職は簡単にできませんが、勤続年数に関しては時間の経過で誰でも高スコアを狙えます。

2-3. 短期間に申し込みすぎ

ローンやクレジットカードを申し込むと、信用情報に申込日が登録されます。

そのため短期間に4回も5回も申し込んでいる人は「何か普通じゃない事情があるのでは?借り逃げするかも」と怪しまれ、申し込みブラックの状態に…。

申し込みに関する情報は6カ月で削除されます。その後、再チャレンジして審査通過するケースもあります。

2-4. 利用条件を満たしていない

申し込む金融機関の利用条件を満たしていない人はローンを組めないし、クレジットカードも作れません。

住宅ローンであれば銀行系の他に、住宅ローン専門会社やクレジットカード会社を検討しても良いかと思います。

カードローンやキャッシングは消費者金融系が審査や利用条件が甘いですが、金利が高いので注意です。

2-5. 社内ブラック

延滞・滞納を繰り返して強制解約になった場合や債務整理を行った場合は、借入先が独自で管理するブラックリストに載っている「社内ブラック」の恐れがあります。

信用情報は一定期間で情報が消えますが、社内ブラックの情報が消えることはないので同じ金融機関からは二度と借り入れできません。

信用情報に記録が残らない過払い金請求も社内ブラックになるので注意です。

「過去にトラブルを起こした人にはウチでは貸せません」というだけなので、解決法は同じグループ会社や保証会社を避けて他の金融機関に申し込むめばいいだけです。

3. 信用情報の開示方法

本人であれば自分の信用情報を500~1,000円で確認できます。

※開示した履歴が信用情報に登録されることはありません。

上記3つの信用情報機関で情報は共有されるため、申込先が会員となっている情報機関の開示のみで十分だと思います。

万が一、登録情報に誤りがあれば情報の訂正、削除してください。

4. まとめ

金融会社が一番困るのは、お金が返ってこないことです。

そのリスクを減らすために「信用情報」や「スコアリング」で審査します。

ローンが組めない人は、その理由をひとつひとつ改善することで審査通過できます。

10年先、20年先の将来を真剣に考えて適切な借り入れをしましょう。